ウェブサイトの目的は、検索順位を上げることではない
私たち、わんどのwebは、ホームページ/ウェブサイトの目的は、「GoogleやYahoo!の検索順位を上げること」ではない、ということを、常に意識しています。普通は逆でしょ、とお感じの方もいるでしょう。「GoogleやYahoo!の検索順位を上げる」→「アクセス数が上がる」→「来客・売上・利益が上がる」、だから、ウェブサイトは「GoogleやYahoo!の検索順位を上げ」さえすればよく、そこに多くのお金と労力を費やす。このフローチャートは、一見完璧に見えるし、多くの人が疑うことがないのが現状ですが、実のところ、問題はもうちょっと複雑です。
どのようなキーワードでの検索順位を上げたいのかによって、その意味合いが大きく異なってきます。キーワードの検索結果が多ければ多いほど、費用対効果は加速度的に低くなっていきます。上位表示をさせること自体に莫大なリソースが必要であることに加え、そのようなキーワードこそ、検索する人とサイトとの適合率が低くなるからです(「ラーメン」で検索した人が、青森県のおいしいラーメン屋さんをさがしている確率は低い)。このため、中小規模のサイトの場合、検索結果が少ない、つまり、専門性やローカル性が高いキーワードをいくつかチョイスして(「ラーメン」に加えて、「こってり」、「青森」、など)、これらの組み合わせだけで戦う、という戦略を選択します。このケースで重要なことは、ウェブシステムがきちんと整備されていること、コンテンツが「濃い」こと、そして、一番重要なことは、その専門性、ローカル性が、確実であることです。そこに、「検索順位を上げる」ための直接的な施策は、一つも必要ありません。
また、どれだけ検索順位が上がっても、アクセスごとの成約件数が低ければ、意味がありません。逆に、検索しても目立たない順位でしかないけれど、一旦訪れた人を捉えて離さない、リピート率の高さで成功しているサイトも、数多くあります。この場合も、検索結果が多いキーワードで上位表示させるより、費用対効果ははるかに高いと言えますが、その分コンテンツに強力な魅力と独自性がなければなりません。
動機から順番に考える
「ウェブサイトの目的は、検索順位を上げることではない」ということについて、2つの側面から説明しました。もうお気付きだと思いますが、重要なことは、コンテンツと、その裏付け、つまり、あなたが伝えたいモノ・コト、それ自身である、という、ごく当たり前の事実です。
よく、ビジネスの現場で、「結果から逆算して考えろ」といわれます。このこと自体は間違いではないでしょうし、最初に掲げたフローチャートは、「来客・売上・利益を上げる」という望むべき結果から逆算した典型的な例であり、潤沢な予算さえあれば取るべき選択なのかもしれません。これこそ「強者」の強みなのですから。ですが、わんどのwebのウェブサイトづくりは、ちょっと違います。それは、「動機から順番に考える」、です。
モノ・コト・オモイ
ここで言う動機とは、あなたがいままで大切に培ってきたモノ・コトそのものであり、それらに対するあなたの思い・愛・情熱・歩み・哲学・自慢です。「そこには一番肝心な『お客様』がいないじゃないか」と思うかも知れません。が、真にお客様が求めるものは、あなたのサイトの検索順位などでは決してなく、繰り返しになりますが、あくまでそれは、モノ・コト・オモイなのです。決してテクニックに走るのではなく、あなたのモノ・コト・オモイを、ストレートに、ダイナミックに、正直に、生々しくコンテンツに焼き付ける。そんなウェブサイトを、共に創りあげていけたら。それが、わんどのwebのオモイです。