日頃、PCに向かっている時のBGMは、AccuRadioにおまかせなのですが(たまにRNWのクラシックチャンネル)、昔日を偲んで、『’80 Hair Bands』にチャンネルを合わせてみました。この、ヘアバンドだのヘアメタルだのって小馬鹿にした言い方も、すでに自虐を通り越して小気味よいほどで。
で、CONEY HATCHなるバンドの『Monkey Bars』という曲がかかりまして、これがなかなかいい。
決してOZZY OSBOURNE BANDやRATT、DOKKENのような一流どころのヘアメタル(というかL.A.メタル)みたいな華やかさとか、高い洗練性があるわけではなく、その辺の学生バンド並みのメインリフ、なんのヒネりもギミックもない構成、チープなRock ‘n’ Roll最高、みたいな雰囲気が、どうしようもなくクセになる感じ。
しばらく聴き進めていくと、ギターソロに出くわすわけですが、恐らく誰しもがここで耳を疑うことでしょう。不協和音バリバリの、フュージョン系超絶アウトサイドフレーズ!…それがマイク・スターンのようにスマートに決まるわけではなく、フレーズ自体はカッコいいのですが、HAL LENARDか何かの教則本に載ってたのをそのままやってみましたみたいな、いやホント学生バンドのノリそのまんまな感じ。
驚き、というか、戸惑いに満ち満ちた表情であっけに取られていると、いや待てよ、このフレーズ聴いたことあるぞ、と。何のことはない、かの「Donna Lee」だった訳なのでした。
弾き方はともかく、アイディアとしては全然アリなんじゃないかと。キーがずれてるから、最初全く気付かなくて、シンメトリカル系か何かのアイディアかと思ったほど。いや~、あなどれませんな、ヘアメタル。