めちゃめちゃ間が空きましたが、前回の続き。

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次は後ろから攻めます。なかなかいかつい面構え。
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どんどん開けます。
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ズーム機構とご対面。実はズームレンズの分解は初めてなので、ちょっと感動です。分解するっていうのは、レンズの設計者やこの仕組みを考えた人の思考のあとを辿ることでもあるんですよね。そこがとにかく面白い。
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さて、今回最大の難関、というか、痛恨のミスだったのが、この絞りユニットの分解です。中に、三枚のレンズと、レンズ同士の距離を固定するための二枚のリングが入っているのですが、これらの順番と表裏をメモらずに分解してしまったため、組み立て時に大いに苦労したのでした。最初のうちは勘で何パターンか試してみたのですが、結局だめで、最終的には表を作って総当たり(レンズの組み合わせだけでも48通りもあります!)で、組み立ててはバラし、を繰り返して、10回目ぐらいで何とかそれらしき組み合わせを発見しました。ネットもだいぶあさったのですが(こんなのとか)役に立つ資料がなく、一時は絶望と後悔にさいなまれましたが、あきらめずによかったです。
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絞り輪をはずした絞りユニット分解前。上記の悲劇はこの後起こるのでした。ちなみにネジが二本舐めてしまったので、ねじ山に真上からリューターを当てて、ネジ頭を破壊してネジを取り出してます。滑り止め使ったり、ドライバーをネジに接着したりと、いろいろ試しましたが、この「破壊」という最終手段に勝るものはありません。
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一番カビてたヤツがコレ。例の絞りユニットにある中玉のうちの一つでした。気合を入れて磨くと…
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ほらこの通り、…って、拭き傷付きまくっとるやないかい。中玉って、柔らかいんですねー。

はい、決して成功とはいえない、というか、見事に失敗の今回の分解清掃は以上ですが、結局どんな写りになったのか、いずれご報告します。

中玉三枚の組み合わせ、ビンゴしたあと一応メモっといたのですが、失くしてしまいました。たった今私のような目に合ってしまっている可哀想な人がいれば、再度分解してお教えしますので、コメント↓してください。って、そんな人いませんよね。