薬王山正伝寺で開催されているヨーガ教室


弘前市禅林街にあるお寺、薬王山正伝寺さんは、私どもでウェブサイトの制作と管理しているクライアント様で、いつも懇意にしてただいております。こちらのお寺では、毎月一回講師の石戸谷先生をお招きしてヨーガ教室を開催しており、暑さもやわらいできた8月19日木曜日、ヨーガ教室を見学してきましたので、今回はその様子をご報告したいと思います。ヨーガに興味がある方や、こちらのヨーガ教室に行ってみたいと思ってたのよね~という方に、少しでも参考になればと思います。

今年で開催から4年目となり、今回は21回目。寒い時期は開催しておりませんが、年の半分ほど(概ね5月~11月)教室を開いております。昨年はコロナ禍ということもあり教室をお休みする時もありました。現在は、受付での検温と消毒、氏名住所の記入、マクス着用で開催されております。参加費用は500円(当日お支払い)です。

窓を開け放した解放感たっぷりのお座敷で、ヨーガ教室が元気にスタート。

戸が開けられて庭園が見える開放的な空間。

 

ヨーガ教室の様子


今回は15名の参加でした。とても広くスペースを使っていたので、一体畳が何枚あるのか数えてみました。15畳+15畳+12畳+8畳。50畳です。お座敷はもっとありますが、今回生徒さん達がヨーガに使っていたのが50畳。一人当たり3畳以上とかなりゆったりとスペースを取っています。ソーシャルディスタンスばっちりです。さすがお寺は広いなあ~。

十分なスペースと開けてゆったりとポーズととります。

 

先生がとても丁寧に説明されていらっしゃいました。こちらの教室は、初心者の方でも気軽に参加できるスタイルで、毎週のレッスンという形式ではなく、月に一回来たい人が予約なしに来るという大変融通の利くスタイルで開催されております。ですので、週に何回ガチガチに取り組む、というのは違って、月に一回精神統一に来て、心と体を整える、という感じに見えました。あわただしい毎日の中たまには自分をリセットしてみるのも良いのではないでしょうか。

横隔膜の位置や肋骨の位置を分かりやすくお話してくれながら、呼吸を丁寧に指導していました。深い呼吸と共に、とてもゆったりとした時間が流れるのを感じます。音楽を流しながらヨーガをする教室もあると思いますが、こちらの教室では人為的に音は流さずに、外から聞こえてくる打たせ水の音、風のそよぎ葉が擦れ合う音。鳥の声を聞きながら行います。日常の雑踏から、ふっと異世界へ入ったような不思議な感覚になります。気分がとてもリラックスすると思いますよ。

毎月参加して、すっかりマスターしている常連さんもいらっしゃるようですが、先生は初めての方もいらっしゃるので、ということでポーズの一つ一つ、大変丁寧に教えてくれています。

開放された中庭からは、水の流れる音やそよ風、 鳥のさえずりといった BGMが聴こえてきます。

 

カメラのアングルを変えて。これは庭の方から本堂の入り口側を撮ったものです。

 

プルナさんのカレーとナンのふるまい


正伝寺さんのヨーガ教室のもう一つの醍醐味をご紹介いたします。それは、ずばり焼きたてのナンとカレーのふるまい。どうして焼きたてなの?と思う方もいらっしゃるかと思います。実は、ヨーガ教室の日、弘前駅前でインドネパール料理のお店を出しているプルナさんが、ナンを焼く窯を正伝寺さんまで持ってきて、その場で焼いてくれるのです。

ここはお寺の玄関。ヨーガ教室が開催されている間、持ってきた窯を炭で温めます。

 

本日のヨーガ参加者の方々のメニューが書いてあります。

今回はコロナ禍ということでテイクアウトにする方も多く、お持ち帰りの準備もしていただいたようです。

ヨーガ教室の生徒さんにふるまわれる本日のメニューが掛けてありました。美味しそう~。

 

ヨーガが終わるといったん休憩。その間に持ち帰り用のカレーやナンを頼む生徒さんもいました。

お持ち帰りは希望の方のみ注文。ヨーガ教室が終わってからのお楽しみです。

 

きれいに並べられたナンのバットがあったので聞いたみましたら、前日から仕込みをして準備したものを持ってきているのだそうです。第二次発酵までして持ってきますので、あとは焼くだけ!本格窯で焼き上げ、焼きたてを召し上がっていただきます。なんと素晴らしい。

発酵してふわっふわのナンの生地が可愛らしく並んでいます。

 

手際よく、生地を伸ばして見覚えのあるナンの形に。早すぎて画像がブレています。

 

熱い窯へ貼りつけます。

 

焼けてぷっくり膨らんできました。いい香り。

 

精神統一 副住職による座禅コーナー


ヨーガが終わり休憩をはさんでから、副住職による座禅が始まります。そろそろ12時お腹が空いてくる頃です。おいしい匂いと空腹に耐えながらみなさん座禅を組みます。その間にプルナさんは、お昼用のナンを窯で焼いて準備しておきます。焼きたての美味しいナン!

焼けたナンは長~い箸のようなものを器用につかって取り出します。職人の技。

 

さて、食欲の煩悩は置いておいて。。。

座禅を始めるにあたって、お寺にある座布(座禅用座布団)が登場します。副住職が座布の置き方、向き、座り方、手の組み方、重心のかけ方、背筋の伸ばし方といった一つ一つの所作を丁寧の教えてくださいます。楽しそうで、私も座ってみたい、と思いました。

座禅を始めるにあたって、解説をしてくださる副住職

 

座禅の心得としては、『調身・調息・調心』というのがあって、読んで字の通り、身を整え、息を整えることで、心が整う。という意味だそうです。これらが全て整うことで座禅は完成されるそうで、ただじっと座っているだけではないのですね。ますますチャレンジしてみたくなりました。

 

静寂の中、お庭にある滝水の音だけが聞こえてきます。なんとも風情を感じます。

座禅中

 

座禅でお馴染みの光景。肩を棒(警策)でバシッ!

 

副住職が手に持っている棒は、警策というそうで、よくテレビやマンガでも肩をバシっと叩かれるシーンがありますね。曹洞宗の正伝寺さんでは、自ら願い出て打ってほしい人は合掌で合図します。そうすると、背後から肩を叩いてもらえます。余談ですが、宗派によっては前から背中を打つなど違いがあるそうです。興味がある方は調べてみてくださいね。

 

ヨーガ教室の見学を終えて


午前10時~12時頃まで。とてもボリューム満点で充実のひとときでした。

帰り際、ヨーガや座禅をしたわけでもないのですが、お土産にと、本来参加した生徒さん方がいただくランチをお持ち帰りで頂戴いたしました。うれしい・・・。うれしすぎる。ナンはとっても大きいのでこちらの画像を見ると、全部食べ切れるか心配になる方もいらっしゃるかと思いますが、安心してください。美味しくてペロっと食べちゃいます。

ご馳走様でした!

 

今回のを読んで興味を持った方は、お友達とお誘いあわせの上、もちろんお一人でも、参加してみてほしいと思います。月に一度のルーティンにしていただければと思います。
1点気を付ける点としましては、駐車場にはスペースに限りがありますので、当日お寺の敷地内に止めることができない場合もございます。その際はお寺の方よりご案内がありますので、路駐など近隣のご迷惑にならないようにお気をつけいただければと思います。また、少し歩きますが、市役所の駐車場などにお停めいただき、そこからお散歩がてらに禅林街まで歩くのも良いのではないでしょうか(駐車料金の負担等はございませんのであしからず)。

 

正伝寺さんでのヨーガ教室の開催は、日程が近くなりましたら薬王山正伝寺様サイトにて告知いたします。教室に関するお問い合わせは、正伝寺さんまで直接お電話していただくか、サイト内のお問い合わせフォームをご利用ください。

 

正伝寺さんのご住職は、大変やさしくいつもにこやかにご対応されるお人です。ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせされてみるとよろしいかと思います。そんなご住職を見ていると、私はいつも浮かんでくる言葉があります。『実るほど頭を垂れる稲穂かな』